前回のブログ【はじめての子宮外妊娠が子宮頸管妊娠だった話】の続きになります。
あの後大学病院を受診して諸々検査等やりまして、治療方針も固まりましたので経過報告を兼ねてまとめていきたいと思います。
あいかわらず頸管妊娠って情報が少ないので、ちょっとでも誰かの参考になると嬉しく思います。
結論から言いますと、私の場合、私が心配していたほど大事にならずにすみました。全部一気に書くと長くなりますので2部に分けてupしていきたいと思います。それではさっそくご覧ください!
(1)大学病院を受診
行ってきました、大学病院。
平日に仕事をお休みして行ってきたのですが、ここ最近、診察だけで結構仕事を休んでいたのでどう理由をつけようと思っていましたが、上司にだけありのまま報告し、他のスタッフには『子宮外妊娠』という妊娠がらみのことだけ伏せて、あとはありのまま伝えることとしました。個別にLINEがたくさん来て本当に良いスタッフに恵まれたなと感動しながら待合室で待ちました。
さすが大学病院といったところで、問診票も『妊娠』関連の表記は少なく、がんなどそういった体の疾患がメインで書かれていました。患者さんも割と年配の方が多く、クリニックと全然違う雰囲気に挙動不審になりながらも順番を待ちます。
(2)医者に囲まれての診察
ようやく順番がやってきていざ診察室へ。この時の緊張感はなんて言えばいいか分からないくらいでした。だってネットやSNSに転がっている情報は『長期入院』『子宮全摘』『抗がん剤治療』・・・
そんな単語で頭の中がぐるぐるしながら診察室のドアを開けると・・・
「んん゛!?」
診察室で私を待ち構えていたのは、医大生、中堅ドクター、ベテランドクター(副部長)の3人。ちなみに相当レアケースだからかしれっと医大生もいました。
診察がスタートしたんですけど何だか緊迫した雰囲気。中堅先生が「もう少し様子を・・・」と言った瞬間、副部長先生が「いや頸管妊娠は本当に出血量がすごいし、命に関わるから治療方針は今日中に決めた方がいい」とすかさず割って入ってきたりと、何だか本当にやばい状況なんだとぶわっと変な汗をかいたのを覚えています・・・。
その後エコーをしたんですが、めちゃくちゃウリウリされました。「頸管押してみて」と副部長さんの指示の元中堅先生が何度も押すんですけど、これまた痛い。結構な時間機械を入れられていたんですけど、私が行った大学病院は患者側にエコーの画面がないのでどういう状況なのかも分からず、先生たちの言葉だけを聞きながら悶々と股を開いていました(笑)
ちなみに心拍はすでに止まっていたそうです。受精卵まで進めた嬉しさに子宮を通り越して着床しちゃったんだろうな・・・。母体が危険だと分かっているのですが、成長が止まっちゃってものすごく残念。私は不育症なので、これが健康な遺伝子の受精卵だったらと考えると本当に残念だと思ってしまいました。
(3)hcgのチェック(採血)
いったん診察を終えて採血・採尿へ。1時間後に結果が出るとのことで、病院内のカフェでコーヒータイム。あんまり考えすぎてもしょうがないな・・・とスマホで漫画を読みながら過ごしました。
そして運命の1時間後、診察に呼ばれます。なんだかんだ緊張していたので、また変な汗がぶわっ(笑)
そして見せられる採血結果・・・ なんと、
hcgは583しかありませんでした。妊娠していたら4桁は行くところ、これくらいの数字であれば急いで入院などする必要はないとのこと。めちゃくちゃ安心したのを覚えています。ホッとした~。
(4)治療方針
そして今後の治療方針が発表されます。
次の診察は1週間後。この時にMRIや採血などいろいろ検査をするとのことでした。そして1週間後のhcgの値が減っていないようであれば、抗がん剤を投与する『MTX療法』を行うと説明を受けました。
『メソトレキセート』という抗がん剤を投与する治療のことで、赤ちゃんを外に出すというよりは『消す』治療法だそうです。やっぱり抗がん剤なので副作用もあると言われました。口内炎、白血球の値が低下、脱毛など・・・。この治療法はSNSの体験談で見かけた治療法なのである程度覚悟はしていましたが、やっぱりちょっとビビります。
この抗がん剤を1回投与にするのか、連日投与にするのか、入院しながらするか、自宅でするか、は1週間後の検査結果によって決まるようです。
この頃の私の体調や生活スタイル
この辺りの私の体調ですが、至って健康でした。頭痛や腹痛はなし。出血もまったくない状態です。とはいえ、頸管妊娠はものすごく出血量が多いところらしいので、すべて終わるまで本当に油断はできません。
この翌日から出血が心配でしたので仕事も休み始めるのですが、それまでは普通に出勤していました。家事もいつも通り。
ただお酒は控えるようにしていました。あとお風呂に浸かるのも控えていました。
先生からの指示は、少しでも出血が始まったらすぐ病院に電話して受診して欲しいとのことでした。
まとめ
治療方針が固まるまでの経過はこのような感じです。なんか・・・頸管妊娠って本当に大変なんだと改めて思いました。これもまたいろんな意味で奇跡なんだろうけど。
我が子をだっこできるまでの道のりってものすごく長いと感じています。今後またどうなるか分からないけど、また続き上げていきますので、そのときはよろしくお願いします!