今回は残念なお話です。先日11月15日に進行流産で、赤ちゃんを死産しました。13w終盤頃~14wまで育っていたんですが、心拍停止ののちすぐに出て来てくれたみたいです。
すごくいろいろな気になる症状があったので、記録としてまとめておきます。同じような症状がある方の参考になると嬉しいです。ちょっとでも気になることがあったら、早めに受診されてくださいね!
逆に不安にさせてしまったら大変申し訳ないのですが、気になる方だけお読みください。instagramの内容と被る部分も多いと思いますが、ご了承くださいませ。
13wの妊婦健診
13w3dのときに妊婦健診に行ってきました。この時は特に何もなく、それまでに指摘されていたNTや臍帯ヘルニアの存在も確認できなかったので(消失した?)、肩の力が抜けたくらいホッとしたのを覚えています。
この時は腹部エコーだったけど、赤ちゃん動いていたし、まだ心拍もちゃんと動いていました。特に先生も他に気になる所見もなさそうだったので、安心して帰宅。
ただ出生前検査をどうするか考えたかったので、15wで1度受診してみようとは思っていました。NTや臍帯ヘルニアについてはこちらの記事にまとめましたので、よかったらご覧ください。
胎児のNT(胎児浮腫)と臍帯ヘルニア、腹壁破裂の可能性を指摘された話
少量の出血と大量のおりもの
妊婦健診に行った翌日から、トイレに行くと茶色いおりものやかなり少量ですが出血が見られるようになりました。あとは大量のおりもの。数十分おきにトイレにたくさん出る感覚がしてその度にトイレに…。
そしてトイレに行くと茶おりや出血がトイレットペーパーについていたので少し心配になったので、産婦人科に電話して聞いてみました。
という感じだったので、そろそろお腹も出る頃だろうし、自然でよくある現象なんだろうと思って様子を見ることにしました。
だけど全然おさまる気配もなくて、下着もすごく汚れてしまっていたのでナプキンを装着。ナプキンを見ると、終盤の生理並みの出血が見られていました。鮮血ではなく茶色。この時はまだ腹痛はありませんでした。
14w4d(下腹部の激痛と大量出血)
そして運命の当日。この日は普通に仕事。朝起きてご飯食べて、いつものように出勤。特に痛みもなく、いつものようにおりものと少量の出血が気になる程度でした。
9:00頃、職場に到着してから下腹部の違和感。何となく立っているのがつらい。幸い職場には自分用の作業デスクがある個室があるので、とりあえずすぐ部屋にこもって仕事をこなしました。
10:00頃、軽い生理痛のような痛み。最初は何だか今日はやたら腹も痛い、程度にしかこの時は思っていませんでした。でも対応もあったので、下腹部を気にしながらもこなす。
11:30頃、プチミーティングがあったので参加。うちの職場は医療機関で、看護師さんとミーティング。この時には立っているのがしんどいほどの痛みになっていました。座っているのもつらくなってきて、処置室で寝ながらミーティング参加。受診する気はこの時点ではなかったんですけど「病院行って来たら?」の看護師さんの言葉で受診を決意。事務長にそのことを言うために階段をのぼり、私の部屋と事務長の部屋があるフロアへ。
11:45頃、下腹部の痛みが激痛に変わる。すごく重たい生理痛みたいな痛みで、うずくまっていないととてもじゃないけど耐えられない激痛。波があってとにかく痛い。何しても痛い。座っているのも無理。私の職種は仕事の替えが効かないので、「それをやってから病院に行きます…」と言ったら「そんなことはいいから早く行って。自分の身体を優先して」と事務長に怒られてる最中も死ぬほど痛かった(笑)
12:10頃、すごい勢いで何かが飛び出る。血の気が引くほど何かが飛び出す感覚に、パニックを起こしながらトイレに駆け込むと、ナプキンが透明な液体でどっぷりと濡れていて、すっごく重たかった。「透明な液体…? 羊水…?」なんて思った次の瞬間、大量の血がボトボトと流れ出てきました。もう『出る』という表現ではなくて『飛び出る』とか『噴き出す』という表現が正しいかもしれません。
12:20頃、病院へ行く。何度ナプキンを変えても追いつかないほどの大量出血に、指先が冷たくなり、少し震えも出てきました。見かねた事務長が車に乗せてくれて産婦人科へ。産婦人科に着いたら緊張感が解けて、安心したのか涙がぼろぼろ出てきて、軽い過呼吸状態だったので看護師さんに「ゆっくりね、落ち着いて」と優しく声を掛けられながらいったんベッドで横に。そのときもすごくお腹が痛くてずっと耐えていました。あまりの出血量に「たぶん、これはやばいやつだ…」と覚悟をしつつも「もしかしたらこんな心配をよそに、我が子はうねうね動いているかもしれない」なんて思っていると、まだ時間外だったけど診察に呼んでくれました。
そして診察室へ行こうと立ち上がり、診察室に入り、先生の顔を見た瞬間、『ドバッ』という出血とともに『ドゥルン』と何か塊が出る感覚がしました。もう歩けなくなり「何か出た」「何か出てる」とパニックになりながら固まっている私を何とか内診台に看護師さんが連れて行ってくれたけど、塊が気になってうまく座れず。看護師さんと先生がパンツをずらして中を覗くと「すぐ2階! オペ室!」と声を上げていました。そして先生の言葉、
と言われました。
進行流産で手術
動けない私を看護師さんたちが車椅子に乗せてくれて、2階の手術室まで連れて行ってくれました。エレベーターで行くんだけど、その時間帯はすでに妊婦さんたちが何人か待っていて、視線がちょっとつらかった。「あ、この人だめだったのかな」と思われているのかな、と思いながらも無意識に顔をふせていました。
ひとりはちょっと心細くて、旦那に電話するように言われていたのですぐに旦那にも電話したけど繋がらない。さみしかったけど、泣かなかった。ここに至るまでいろんな指摘を受けてきたから、ある程度の覚悟はできていたんだと思います。結果をちゃんと受け止めて、呪術室へと向かいました。
そこからの看護師さんや先生たちの手際の良さはすごくて、ずっとみんな温かい言葉をかけてくれながらも手を止めることなく作業をしていました。あっという間に私服からオペ着に着替えさせられて、点滴打たれて血圧計付けられて。あれよあれよという間に、準備完了。
すると先生がもうひとりやってきて、私のカルテを見ながら「NT指摘されているから、染色体異常かもしれないね」と教えてくれました。ちなみに、なんで流産になったのか分かる検査があるようで、胎盤を採取し外国に送って検査してもらうらしいです。それを勧められたのでお願いし、いよいよ手術開始。
そこからの記憶はもうなく、気付いたらお部屋のベッドの上でした。すべてが一瞬すぎて、ちゃんとお別れすることなく、全部終わっていました。
死産
麻酔でボーッとしている中、旦那に電話して、職場にも連絡しました。この時は現実味がないせいか、職場には「精神的にも大丈夫なので、身体が回復次第復帰します」と送りました。
全部終わった。お腹がぺたんこになっている。やっぱりちょっと出て来ていたんだな、と思いながらなでなで。まだ実感はない。つい数時間前まではお腹の中にいたんだもん。
この後看護師さんが説明に来てくれたんですけど、14wは死産にあたるそうで、火葬をしたり死亡届を書かないといけないらしいです。いろいろと代行できる火葬場を紹介してもらって、手続きを依頼。
職場の先輩がお見舞いに来てくれた時にはじめてわあっと泣きました。「まただめだったぁ」って泣きまくりました。ちょうどその時スタッフさんがごはん持ってきたくれたんたけどお構いなし。旦那の前ではあんまり弱みを見せないためにも、今のうちに泣いておこうとわんわん泣きました。でも泣いたら本当にすっきり。その後はよく喋っていました。
たまたまかもしれない、偶然何かよくない状態だったのが続いただけかもしれない、そう思うようにして、できるだけ前向きに考えるようにしました。何か意味がある、何か伝えようとしてくれてる、何か教えてくれている、そう考えると全部受け入れることができていて、気持ちが沈んでしまうこともありませんでした。
職場への復帰
手術した日は病院に1泊。その後1週間お休みをもらって、翌週に復帰しました。みんないつも通り接してくれて嬉しかったし、話を聞いて泣いてくれた人もいた。職場には本当に恵まれてるので、ここで働いて良かったといつも思います。
そして今回は、出産一時金の対象でした。出産の時に国が出してくれる42万円のアレです。ただ今回は22週未満の出産にあたるので一時金は40万円。そして実際の領収書は23万円の記載しかなかったのですが、差額分が返金できる手続きがあるようです。
加入している健康保険のホームページに手続き方法が書いてあると思いますので、知らなかった方はぜひチェックしてみてください。
まとめ
今回も残念ながら進行流産からの死産となってしまいました。
2回連続で残念な結果となってしまいましたが、私は元気です。赤ちゃんが自ら出てくれたおかげか、体の痛みや出血も全然で体調は良好でした。旦那とも次の妊活の話もできましたし、また2人で頑張っていきたいと思います。
4ヶ月という短い間だったけど、パパとママになれてすごく幸せでした。あなたが産まれた後のこともたくさんたくさん考える時間をくれてありがとう。またいつでも戻ってきてね。大好きだよ。