今回はですね、不育症Q&Aまとめブログということで、視聴者の皆様からいただいた不育症に関するご質問についていろいろお話をしてみようと思います。コメントを最初まで遡って、一度どこかの動画で回答していることも改めてこの動画の中でお話してみようと思っていますので、ぜひぜひ最後まで読んでいただけると嬉しいです。
SNSとかでフォロワーさんの発信とか見ていると「私なんかよりも断然皆さんの方が詳しいんじゃない!?」と思うこともあってお恥ずかしいのですが、私の体験談が少しでも誰かのタメになるといいなと思っています。
さっくり私の不育症体験談もお話していますので、こんな人もいるんだなぁと思っていただけると幸いです。
それではさっそくいってみましょう。
私の不育症体験談
まずはじめに私の不育症体験談について簡単にお話をしてみようと思います。以前こんな動画も出していますので、詳細はこちらを見ていただいた方が良いかなと思います。
私の過去の流産回数は全部で4回です。化学流産も5~6回ほど経験はしていますが、化学流産は含めていません。
1回目は心拍確認後の稽留流産でした。この時は9週くらいで赤ちゃんの成長が止まってしまったんですよね。はじめての経験で、仕事を1か月休職するくらいショックを受けました。流産っていう言葉は知っていたけど、私は大丈夫とか思っちゃっていたので家にいる間はずっと泣いていましたね。
2回目は14週で進行流産からの死産でした。この時にいろいろ指摘があったんですよね。NTとか臍帯ヘルニアを指摘されています。要は染色体異常の可能性がめちゃくちゃ強いということですね。そして1週間出血が続いて、仕事中に陣痛が起きて、数時間後に破水して、大量出血の中病院についてすぐ赤ちゃんが出てきてしまいました。順調な経過ではなかったのは分かっていたので、ものすごく泣きましたけど、いろいろ学びを得た良い経験だったと思ってます。
そして3回目、8週くらいで稽留流産でした。この時は心拍確認まで行けたんですけど、心拍確認の時点で「心拍が弱い」と言われていて、そのまま止まってしまった感じです。「またか…」とすごく悔しかったですね。
そして4回目は、胎児の姿すら見えなくて、胎嚢だけしか確認できませんでした。流産の回数を増すごとにだんだん赤ちゃんの姿すら見えなくなってきていて、すごくショックでした。
そんな私が不育症の検査に行こうと思ったのは3回目の流産を経験したときでしたね。最初流産の手術をしてくれた産婦人科の先生に「不育症の検査とか行った方がいいですか?」と聞いたら「流産がたまたま続いたということもあるし、検査結果によっては夫婦同士でトラブルになっちゃうこともあるしねぇ…」とあまりお勧めされない感じでしたけど、「行くならここがおすすめ」と教えてくれたのが、今通っている不育症の専門クリニックでした。
私神奈川県に住んでいるんですけど、神奈川では結構有名な不育症の専門機関で、最前線で不育症の治療に取り組まれている先生がやっているクリニックさんです。最初初診で行ったときはやっぱり緊張したんですけど、すごく気さくで良い先生で、一生懸命診てくださってすごくうれしかったですね。「あ~~やっとたどり着いた」って感じ。
しかもそのクリニックの場所が、私たちが結婚式を挙げた式場の目と鼻の先なんですよね(笑) これはもうご縁としか言いようがない気持ちでした。
そして採血をしてもらったんですけど、採血結果で少し引っかかっちゃったので、アスピリンを開始しています。だけどアスピリンを飲んでも、4回目の流産を経験しちゃったんですよね。でもまぁ「まだ治療を始めたばかりだし、これからだ」と結構前向きに考えることができていました。私の悩みをありのまま相談できる場所があるっていうだけですごく安心感があったということもあると思います。
余談ですが、この後5回目の妊娠の時に、なんと子宮外妊娠で、しかも超稀な子宮頚管に着床するという子宮頚管妊娠を経験しているんですよね。これは不育症の先生もびっくり仰天でした。で、またこの治療が結構大変だったんですよ。別記事&動画にまとめていますので、興味のある方はぜひぜひご覧になってください。
はい、私の不育症体験談はこんな感じでしょうかね。今ありがたいことに何とか妊娠が継続できていて、最近妊娠後期まで来ることができました。不育症ってまだまだマイナーで浸透していないのかなって思うんですけど、身近に相談できる心強い先生がいてくれて本当に良かったです。
同じ不育症と診断を受けている中頑張っている皆様からのコメントをたくさんいただけてものすごく励みになっています。しかも同時期に授かれて継続できている方もいらっしゃるから経過を共有出来てすごく嬉しいですね。コメントひとつひとつにめちゃくちゃ共感しながら『いいね』させていただいています。もう私の動画に遊びに来て下さるみんなは勝手に志を同じとする同士だと思っていますので。いつも本当にありがとうございます。
次はそんな皆様からいただいた不育症に関するご質問に対して回答していこうと思います。
不育症Q&A
それでは不育症Q&Aに行ってみようかと思うのですが、改めてコメント見返していると、回答漏れのご質問もあったりで大変失礼致しました。またはじめて知った知識もあったので、回答にはなっていないと思うのですが、いろいろお話してみようと思います。
①染色体異常か調べてもらえるのか?
それでは最初のご質問です。よっぴーさんからいただきました。ありがとうございます。
という内容ですね。このご質問からお時間は経っているのですが、その後体調や妊活などはいかがでしょうか。私は死産と子宮外妊娠の時以外、自然に出てきてくれたことがないので出血とか心配ですよね。
この検査なんですけど、私たぶん1回やったことあると思います。死産の時だったかな…。ちょっと当時すさまじい情報量に頭がややパンク気味だったので、ほとんど記憶が残っておらず申し訳ないのですが、ネットで調べてみると、『流産絨毛染色体検査(POC)』というのが出てきました。流産した時に、手術で絨毛(赤ちゃんになる細胞)を取り出し、約4週間培養して、その染色体の数と形態を詳細に調べる検査だそうです。POCによって、流産の原因が胎児の染色体異常によるものか、母体側の原因によるものかを明確にすることができるみたいですね。私がやった検査がこれだったかは定かではないのですが、海外かどこかに送って検査をするというものでしたね。ただ高いですね。私の記憶だと10~15万円くらいと言われた気がします。出生前診断とかもそうですけど、どうしてこんなに高いんでしょうかね~。
ちなみに私がこの時にやった検査は『原因不明』かなんかで返ってきちゃったんですよ。何かしらの検査結果が分かればお金かかるんですけど、原因不明だから検査代はかかりませんでした。「もう1回してみる?」と言われたけど、「おそらく染色体異常だろう」と思ってやりませんでしたね。
医療機関によってPOCができるところとできないところがあるかもしれないですね。気になる方がいたらぜひぜひ聞いてみてください。
②ヘパリンをしない理由
はいそれでは次はまるさんからのご質問です。
という内容ですね、ありがとうございます。
まるさんの病院さんは2回流産で検査してくれるんですね。私が行っているクリニックさんは3回連続で流産したら検査しに来てとなっているから、早めに対策が打てるからいいですね。それ以降、妊活されてどうでしょうか? 何か進捗があればぜひぜひ教えていただけると嬉しいです。
さてまずは私の採血結果を出してみようと思います。こちらですね。不育症の採血ってはじめて見る項目ばっかりだから本当ちんぷんかんぷんなんですよね。きちんと説明できる検査項目がひとつもないですね。笑
とりあえず先生から真っ先に言われたのは「赤字が引っかかった項目ね」ということと、「抗EGF抗体に引っかかると、抗第Ⅻ因子抗体と抗プロテインS抗体も引っかかるんだよね」と言われ、「でもあなたの場合はそこまで数値は悪くないから、とりあえずアスピリンという薬を試してみましょう」というお話でした。さっぱり分かんないから「分かりました」と返事をしてアスピリン開始となったんですけど、それでも4回目の流産を経験しちゃったんですよね。そしてその時に改めて今後のことを先生に相談に行ったんですけど「う~ん、ヘパリンを打つほどじゃないんだよな」みたいなことを言われた記憶があるんですよね。私自身先生のことはものすごく信頼していたので、先生がそこまでではないというのであればというところからヘパリンの選択肢は自分の中でほとんどなかったというのもあります。
それよりも「染色体異常のない健康な受精卵ができる可能性はもちろんあるよ」という言葉の方がすごく自分の中で残っていて、その可能性があるんだったら当面はアスピリンだけでやってみようと思ったというのはあります。たしかにお金もかかるので、最低限にしたかったのもあったかなとも思っています。ヘパリンはSNSとかでも「いいですよ!」っておすすめされていたので、いいものなんだとは分かっていたんですけどね。
ちょっと話はそれちゃうんですけど、ヘパリン以上にやってみたかったのは夫婦の染色体検査でしたね。これは絶対にどっちか引っかかる自信があったので、とにかくやりたかった。そして進めようとした矢先に今回の妊娠が発覚したので、結果的にはやらなかったんですけどね。
と、こんな感じかな。まるさん、あんまり答えになっていなかったら本当ごめんなさい。
③アスピリンを飲むタイミング
続きまして、ありありさんからのご質問です。
という内容です。ありありさん本当にありがとうございます~!
私が行っているクリニックからは「高温期中間から飲み始めて、生理が来たらやめる、継続したら35週まで飲む」ようにと言われました。ただ私の場合は数値も悪くないとのことで、35週じゃなくて30週くらいまででいいかなぁと言われてました。
ところがですね、私がなんと勘違いをしていて、高温期中間ではなくて高温期が始まったら飲むやり方で今の今まで来てしまったわけなんですよ。妊娠後にクリニックからもらった資料を整理していた時に『アスピリンの飲み方』を見つけて読んでみると、おもいっきり『高温期中間』って書いていたからやっちまった~と思ったんですけど、それでもこうやって無事に妊娠継続できているので、とりあえず良かったかなと思っています。普通に飲み忘れもあったんですけど、何とかここまで来れてます。
ちなみに私が今行っている産婦人科では、28週で飲むのをやめた方が良いと言われているんですけど、不育症の先生に相談したら私の数値だと28週で止めても大丈夫とのことだったので、今は中断しています。ずっと相棒のように飲んできたアスピリンと中断するのは結構勇気がいりましたね。
④免疫グロブリンで出産できた話
それでは最後にYokoさんからのご質問になります! とっても長文のコメントをいただきましたので、文章を分けながらご紹介させていただきますね。
という内容です。Yokoさん本当に貴重な体験談をありがとうございます。
Yokoさんの場合は、体外受精もしているクリニックに通われて、140万円をかけて8個の受精卵を検査に出したところ、1個だけ正常で、その受精卵を子宮に戻されて、当時で妊娠27週まで継続されているとのことでした。こちらのコメントが今から5か月ほど前ですので、今はもうご出産されているかなと思います。妊娠継続できて本当によかったです。
私も4回目の流産をしたあと、不育症の先生のところに相談をしに行ったとき、さっきもちょこっとお話したんですけど、夫婦の染色体検査の話と、あとひとつ着床前診断の話もされました。でも「できるけどやっぱり高額だよ」と先生も強くはおすすめしませんでしたね。金額もかなり高額なので、夫婦でいろいろ考えて、やらない方向で妊活を頑張ることに決めました。
あとYokoさんの話ですごく興味があったのが、免疫グロブリンというワード。私はじめて聞きました。何だろうと思っていろいろ調べたんですけど、ちょっと難しくて、免疫グロブリンがどういうものなのかはうまく説明ができないんですけど、ただ、自然流産を4回以上繰り返す原因不明の難治性の不育症の方を対象に治験とかも積極的にされていて、実際に有効性も確認されているようなので、新しい治療法としてすごくいいんじゃないかなと思います。それこそ私なんて4回流産しているからどうなんだろう。一応採血で引っかかっているので原因不明とは言い切れないかもしれないんですけど、ていうか免疫グロブリンに関する検査とかしたのかな。それすらもはっきり分からず申し訳ないのですが、これから赤ちゃんを望む皆さんの治療の選択肢のひとつになればいいなと思いました。興味のある方はぜひぜひ調べてみてください。『免疫グロブリン 不育症』とかで調べると出てきます。
Yokoさん、有益な情報をありがとうございます。
はい、不育症Q&Aまとめ記事&動画は以上になります。ちょっとうまく回答になっていないものもあったかなと思うんですけど、まだまだ私の知らない世界がたくさんあって、良い勉強にもなりました。みなさん本当にありがとうございます。
不育症の話になるとついつい力が入ってしまい、あれこれ喋ってしまうんですけど、前から言っていた不育症だけのQ&A記事&動画が作れて良かったなと思います。
まとめ
はい、いかがでしたでしょうか。少しは参考になってくれたら嬉しいなと思います。
不育症で頑張っている皆さんの苦労やしんどさは本当に心から共感できます。流産は1回経験するだけでもものすごく心の負担が大きいですからね。私も当時のインスタとか見ていると、「この時は必死に文字打っていたな」「そういえばこれ号泣しながら打ってたな」とか思い返すほどです。
私は旦那が本当に支えだったので、今の旦那じゃなかったら絶対にここまで頑張れる自信はなかったなと思っています。こういう経験をすると自分の悪いところ探しとか、マイナス面ばかり目についてしまいがちなんですけど、夫婦の絆が深まったり、相手の良いところに気付いたりと絶対プラスなこともたくさん見つかると思うので、少しずつそういうポジティブな何かをひとつずつ掴んで、みんなで出産を目指していけるといいのかなと思います。